【ウサギが“臭い”と言われる所以】
注:屋外放し飼いケースを除く、あくまで、“私思うに…”です。
◆匂いの調査◆ ●ウサギ自体の匂い… ウサギ自体に鼻をくっつけて匂ってみた。思ったのは、「毛の匂い」 …それってどんな?! ふむ。難しい…。 たとえば、セーターが山積みされてる所へ顔を突っ込んだ感じ。だったり、羽毛ん中に頭突っ込んでもた感じ、とか。 「匂い」で言えば、おそらく「無臭」なんだろうけど、空気を吸うわけでなく、毛の束ん中に鼻を突っ込むので、 どうしても、「むっ」とする「匂い」が、あるような錯覚を起こす。可能な限りであらゆる部位を匂ってみた。 「お尻」付近は、おそらくヒトも同じ、少なからず「匂う」 排便排尿をしてからの時間の経過で匂いも無論薄れる。 かつ、人間が、排泄した際、お尻をティッシュで拭くのと同じに、ウサギは尿排泄の後、舐めてキレイにしはる。 「体部分、頭、手足等」は、上記してるように、「毛のムッとした匂いがあるような錯覚」 「耳」これは個体差があるのかも…我が家のありすは、耳の中、付け根に近い部分は若干、酸いい匂いをかもし出してるような気がした。 しかし、他、だいな、チョビ、ムスティも匂ってみたが、体部分と同じ結論だった。 「口」ここは、間違っても「食糞」直後に匂ってはいけない。(食糞=盲腸糞を食す行為。糞については別項で) 「口からウンコの匂いがする」って結果を招いてしまう。口もおそらくヒトと同じ、食べたものの匂いが、しばらくは残っている。 ペレットや牧草の匂い。毛がない部分なのでおそらく無臭として良いと思われる。おそらく、ヒトの平均的体臭(謎)のレベルの 匂いがある程度だと思われる。(これらの実験は匂うがために大量の毛を吸い込む恐れがあるので真似る人はご注意下さい。) |
●ウサギ周辺の匂い… ウサギのケージ内の色々を匂ってみた。ケージ本体、トレー、柵、これといった匂いはありません。 ただ、掃除をどこまで行なってるか、それによっては大きく左右すると思われる。 「トイレ」 (排泄されたモノについては別項で)ケージ内に設置しているトイレ (ペットシーツ使用・ありす)の場合…彼女はきちんとトイレで用を足す。 朝晩2回、ペットシーツを取替え、裏側に漏れてしまってる(湿ってる)尿を拭き、 トイレスノコ(網)を拭き…と、していても、こびりつくのだ。 そのこびりつき、 を、匂ってみた。ここまで来ると、もう匂うぞ。(使用し始めて約1年。) しかし、鼻15センチくらい近づけて、やっとこさ、「あ、臭い」ってレベルで、 「臭い」の原因になるほどの、「匂い」を放っているとは思えなかった。 「トイレが設置されてない場合の、ケージのトレー」こちらも設置トイレ同様に、 |
朝晩、新聞紙、ペットシーツを取り替えて、雑巾がけして、と、していても、時折尿は裏を伝い、漏れ、こびりつきが発生する。が、 この時点で使用期間10ヶ月程だが、こびりついてる部分は鼻を部位にくっつけるくらいまで近づけて、やっとこさ、 「あぁ〜、匂うかなぁ」って感じです。 「ケージ内のグッズ色々」 齧り木、木のハウス、木のBOX、それぞれ匂ってみました。既に、新鮮さが無くなってるので、本来の「木のイイ香り」は失ってます。が、 強いて「何」って匂いは感じませんでした。ただ、某ホームセンターで購入した木の箱は…鳥の匂いがしました。 (以前は巣箱として使用したものを石鹸ごしごし洗ったものを干して再度使用中のもの) 「鳥を鳥かごで飼っていて、下のトレーは毎日掃除して、…」と言う状態でも、匂う最低限の「鳥の匂い」です。 もちろん、箱そのものに鼻をくっつけると言うレベルで、感じとれる匂いです。何故かはわかりません。箱の中は牧草です。 「主に冬用として、ケージ内に散乱しつつあった毛布。(ひざ掛け毛布を適当な大きさに切った毛布)」 …これも、鼻をくっつけるとってレベルなのですが、意外なほど、匂いがありました!こちらは、「犬の匂い」です! シャンプーしてない犬を触って、触った手を嗅いでみたら、「あ、クサっ」って思う、あの匂いです。 毛布は、適当な頻度で、お風呂で湯で洗う。程度なので、もちろん匂いは落ちてません。鼻をくっつけないと匂わない、ぐらいだったので、 何も気づきませんでしたが、我ながら、「ウサギから犬の匂い!」とびっくりしてしまいました。(動物の匂い、なんでしょうけど) 毛布類は、その上で休んでたり、掘ったり、何かとウサギ自体と接触回数の多いグッズです。 加えて、ケージ底や、あらゆるところへ、擦りつけられてる可能性もあります。 どうしても気になるようであれば、きちんと洗剤入れて洗濯機にかけるべきかと…。 しかし、上記のどれを取っても、「ウサギは臭い!」と言われる原本因には、まだまだ満たないです。 ●ウサギの排泄物の匂い… |
硬糞、盲腸糞、尿を匂ってみた。 (基本)ウサギは2種類の糞をします。通常の●こんな糞と、 軟らかい小さな粒が葡萄の房のようにくっついて1個。と形成される 「盲腸糞」です。その盲腸糞は、胃腸で吸収しきれなかった 栄養の塊で、再度、口から食べて、吸収し直すための糞です。 1つの胃腸で、そういった2つの糞を出す仕事ができる… ウサギの腸はミラクルです。 尿についても、様々な尿をします。基本は黄色に近い色ですが、 赤っぽいもの、茶色っぽいもの、黄色でも、マヨネーズみたいもの、 からしみたいなもの、サラサラ黄色透明のもの、濁ったもの、 |
↑通常の糞 |
↑盲腸糞 大きさ、色、 房の数はまちまちです。 |
…今回は、“尿” ひとくくりにまとめて書かせてもらいます。 「尿の臭さ」 尿は普通に臭いです。匂います。おそらく、ヒトのソレと似たりよったりな匂いかと思われます。 他動物にしても、同じジャンルであるがゆえ、十中八九、似たよな匂いをしてると思います。 「どの程度」臭いのか。 尿をした瞬間は、かなり匂うと思います。部屋に入ってすぐ気づくぐらいです。「あ、今、誰かオシッコしたやろ」って。 湯気が立ってるぐらいの時間差加減です。 でも、個体差によります。我が家では、だいな、チョビ、以外では、あまり気づきません。 尿の落ちる場所は、ペットシーツの上。(それ前提の話です)湯気が止んで、しばらくすると、もう、匂いは感じません。 ただ、ケージに顔を近づけると、若干匂いは残ってます。 ウサギは同じ箇所に排泄する習性があるので、その尿の上に上書き、上書き、となっていくのですが、朝イチの放尿には過敏に気づくものの、 それ以降の時間帯では、いつ「した」のか、実は気づいてません私。ただ、した後すぐであれば、やはり、ケージに顔を近づけた際は、 匂いを感じます。ペットシーツの性能のおかげか、掃除をする際は、数回の尿が溜まってるはずなのですが、 やはり、鼻を箇所に故意に近づけない限り、「うっ、ここまで匂ってくる」なんて事はありません。 (トレーを引き出し、蓄積された尿部分に鼻20センチくらい近づけて、「お、匂う匂う」ってレベルでした) 「ペットシーツ以外の場所での尿」 かなりの量、期間、放置されていれば、おそらく、匂いだすと思います。我が家では、ウサ用布団を使用していて、 残念ながら、オシッコし放題なってます。毎晩、使用後、そそうの箇所にファブリーズして、翌朝から夕方ぐらいまで、日干しして、 かれこれ1年弱なりますが(06年5月現在)、側に立つと、匂うかなぁ… ってくらいで、驚異的なほどの匂いは発してません。 以上の点から… 神経質なまでに、匂いを根こそぎ取るべく、掃除を徹底していなくても、 「ウサギは臭い!」と、隠しようのない原因になっている可能性は少ないような気がします。 「糞の臭さ」 まず、通常の糞●について…一般的に無臭と言われています。 が!私はちょっと異論を唱えます!? と、 大げさに言うほどのことではないのですが…。細かい事言うと、出てすぐの糞を拾い集め、手の平に数個(〜5個くらい)を乗せて、 鼻を近づけてみると…「ん?…生臭い?」 私はそう感じます。もちろん、“そこまでして”匂う匂いです。 ホカホカ出たての糞は、しばらくすると、乾燥し、硬くなって、…そうなると、さすがに、匂いを感じ取る方が難しいです。 必死に匂おうとして、鼻を近づけ過ぎると、ポン!って、鼻の穴に●が入ってしまいますのでご注意を。 よって、結局、通常の糞は、「無臭」と言うことで片付けても良しかなと。 盲腸糞●●●について… 「臭い」の追求も大詰めです。この項目を最後にしたのは、唯一、「所以」に近づける可能性があるかも… と言うことから。 はい、期待通り、盲腸糞は「臭い」です!しかし、一般的には、ウサギ達は、この盲腸糞、肛門に口をつけて、出る先から食べてしまうので、 見た事もない。と言う人も多いのでは?&きちんと飼育本等読んで、学ばなければ存在すら知りえない事実である事は確かだと思います。 (がゆえに!ウサギの事を本当は何も知らない人が、盲腸糞の存在を知らず、何でか知らん「臭い」って可能性が!?… …そう思ったんですがね…。out) 「盲腸糞が臭い」と言うのは、もちろん「匂った事がある」からです。 食べた直後のお口は結構な匂いしているので、食べたところは見てなくても、タイミングよく匂ってしまった人もいると思う。 ま、その口の匂いが、持続するわけでなし、そういった盲腸糞も再度食べられ、終いには通常の糞として、排出されるので、一見、 全く問題ないように思われますが…その盲腸糞、先述しているように「吸収しきれなかった栄養の塊」と言うことは栄養を取りすぎていると、 必然的に、出る頻度、量は増えます。すると、いくら何でも全部が全部食べきる事が難しくなってきます。 食べきれないものは、どうなるか。もちろん、普通の糞と同様排泄物として、トイレなり、あるいは、あちこちに散乱するでしょう。 問題はその後です。 通常の糞は、まるで砂団子のよう、押しつぶすとザラザラと、砂状態に分裂します。 が、盲腸糞は、軟らかいので、押しつぶすと、そのまんま、押しつぶされた状態です。(汚い画像ですが、ご了承ください) |
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盲腸糞が押しつぶされる過程です。これは故意に私が指で押しつぶしましたが、ケージ内に落ちていれば ウサギ本人達が、平気で踏んだり、 寝転がったりして、押しつぶしてしまいます。 挙句コレです、いかにも臭そう!どの段階でも、しっかり臭いです。 ただ、離れている場所にまで!と言うほどではありません。そして、この盲腸糞は、かなりの時間、軟らかいままです。 この盲腸糞がウサギの体に(毛に)付着するのは時間の問題です。付着すると、場所によっては、自らの毛づくろいで取れず、 いつまでも付着してます。しかし…付着した盲腸糞の欠片がいつまでも臭い、と言う事は、今までありませんでした。 それに、もし、この盲腸糞が体中についてて臭いのであれば、 「ウサギは臭い」と言うより、「ウサギは汚い」というイメージの方が定着してたはずだ…。 ◆私流勝手に結論◆ 1つ屋根の下、もとい、一区切りの室内で7匹と暮らす私ですが、 どうしても「ウサギは臭い!」と、言われる“最大なる要因、原因”を見出す事はできませんでした。 室内飼いで、「あっこはウサギ飼ってはるから臭い」とかって近所、あるいは、来客等から言われるのであれば、それは、そこの飼育環境に 問題があるのでは?と、疑わざるを得ない。(飼い主等が匂いを気にしない方であっても、衛生面でウサギのために最低限の掃除は必須) あくまでイメージですが…。 昔、おそらく、ウサギが日本で飼育され始めて以降、ウサギは屋外飼いだったであろう。その際、(仮に)庭のあちこちで、排泄をする、 (栄養過多で盲腸糞もふんだんに漏れ落ちてたと思われる)排泄された糞やら尿を掃除してもらうわけでなし、 尿なんて地面に吸い込まれてくだろうし、雨が降らなければ、そこを上から水をしみこませて匂いの充満を防ぐとかそんな手間を 昔の人がしたとは思えない。 すると、必然的に、その“エリア”は、ウサギの数が増えれば増えるほど、“臭く”なったのでは? 飼われてる1匹よりも、飼われてる10匹、その10匹の情報の方が、あたかも真髄かのように感じてしまう人間の習性? しかし、10匹ゆえに、そのエリアの臭さは倍増なわけで、おそらく1匹の方は、そない「臭く」なかったはず。 あくまで想像ですが、そういった飼育状況でしかなかった昔に「ウサギは臭い」と言うイメージが定着し今もなお、根強く残っているのでは? 「室内でウサギを飼う」、という最近よりも、「屋外で“飼育”している」、年数の方が明らかに長いはず…。 前者が後者を上回る年月が過ぎ去った頃、「ウサギは臭い」と言うイメージは、時とともに流れ去ってるかもねぇ。 そんな事を考えてると、「ウサギは臭い」と言われる事に対してそない目くじら立てて訂正入れんでも 「犬にしろ、猫にしろ、人間にしろ!動物はそこそこ匂うもんやん」って、そう返答できなくもないか…。 以上の点から、時間に任せていれば、おそらく、その内、消える“結われ”である。 そう思った。(信じてる) |