チョビの時は、今までの経験を踏まえ、細胞検査も以来をし、
リンパ腫という回答を得てた、から、さすがに、3度目の正直、…と、思っていたが…。
開胸も、終盤担当して下さったY先生にお願いでき、もちろん立ち会った。
開いた時点で先生目にわかるような痕跡は見当たらず、胸の中すべてを病理へ。
『病理検査結果』
・検査部位 胸腔内臓器全体
肺:重度な肺炎、心臓、その他は異常所見を認めず
【所見】
切り出し写真参照
@心臓A左肺BC右肺D大動脈、静脈、気管、食道、但し胸腺組織なし
左肺及び右肺、特に表面白色班を示す部位も含めて標本作製しました。
左右共に肺炎像を認めます。特に右肺の炎症はほぼ全体に拡がり気管支や
細気管支内に好中球やリンパ球滲出を認め、周囲肺へも炎症の拡がりを認めます。
(切り出し時に細気管支より膿様物質を認めました。)
心臓は左室、右室、特に異常所見は認めません。
その他、異常所見は認めませんでした。
以上、今回提出の諸臓器からは強い肺炎を認めます。
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死因は肺炎です。
お年寄りが、肺炎をこじらせて亡くなる…よく耳にするソレと同等な感じと。
またもや、こういった結果になってしまって…と、先生。
思わず、「先生、全部出しました?」て聞いてしもた…
「や、○○さんも見てはったでしょ」「…はい。」
ウサギに多いと言われてる胸腺腫、そしてリンパ腫、
3匹の胸を開いて、腫瘍はありませんという結果。
…ウサギの胸の中の腫瘍って治るんじゃないの!?
…ウサギも胸腺という臓器は人間と同じように年とともに消滅するんじゃないの?
…腫瘍細胞にとてもよく似た、炎症とかじゃないの?
…ウサギの胸内腫瘍って、本当に実証されてるの?
もし、今回、何の対処も処方もしなければ、
食べられないくらいの呼吸困難状態だったので、数日後には亡くなっていた可能性が高い。
そうして、すぐに開胸したら、上記疑問はすべて解決するのかも、しれませんが…。
結局、それが何であれ、対処方は変わらないという現実。
“ステロイドはものすごく素晴らしいお薬”
“ステロイドはものすごく恐ろしいお薬”
(効果が期待できる(普段通りの生活ができる)ということは、
副作用も強く出る可能性が高い。)
でもね、上手に付き合っていけたら、
恐ろしさを最小限に抑えることができるんじゃないか、
10歳を越えたチョビの死因を受け、思ったのが、
多少の誤差はあっても、“天寿を全う”と言えるんじゃないか、と。
闘病として手を加えなくても、いずれ亡くなるのです。
大半、そこには、“必ず苦しみが伴う”のですから…。
私は、ウサギに対する高度な医療の進歩を望んでいるわけではありません。
「本人の苦痛をできる限り最小限にしてやりたい」
「1日でも長く一緒に暮らしたい」
それらの思いに答えられる医療の模索を望んでいるのです。
今後、同じように呼吸、胸の中の問題で、闘病を始めるウサギさんの負担、と、
飼い主さんの心労が、少しでも減らせるといいなと思っています。
チョビのステロイド長期投薬にあたり参考になったサイトページ
http://blog.livedoor.jp/cosmocanion/archives/cat_30413.html
(ブログ「光と影の回廊」内記事)
副作用の軽減に関して、このページに出会わなければ、
病院側から提案があったとは思えず、また、私の頭でも思いつけなかったと思います。
ウサギのラリーさん、
および、著者の方には感謝の気持ちでいっぱいです。
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