2007年07月15日(日)
“奇跡”と“生命力の強さ”
※ 今現在、スクービーは“とりあえず”元気に生きております。
   おかしな言い方ですが、安心してお読み下さい。


6月19日(火)

この日は仕事を休んで、うさぎSUMMIT作業をせっせと行なっていた。
ある程度片付いて夕方、スクービーシャギーの個々の写真を撮ろうと
ツーショットを撮影した時同様に、ベランダに特設会場を設置した。
(1つ前の“私の”うさぎSUMMIT その4 ご参照)

この日は、前回の不敏を対策しようと、何か木のハウスに変わるイケてる台はないかと、
朝の掃除の際に使う、アウトドア用折りたたみテーブルを設置した。


…すごく、すごく、いい写真がたくさん撮れた…。




気を良くした私は、前回撮影したツーショット画像を再度撮り直そう!
(あまりにシャギーの顔がイヤイヤ表情丸出しだったので)そう思い
…まさか、柵の向こうには、飛び越えへんやろう… 
テーブルのこっちに飛び降りる事はあっても、まさか、まさかやろう。と、
シャギーを連れてくるべく、その場を離れた。


アウトドア用のテーブルを使用した事で、柵は、ウサギが飛び越えれる高さだった。
しかし、見えない向こう側、シーツの無い部分から見える景色は、空と屋根…
そんな状況で、柵を飛び越えるとは、まさかまさかと、思い込んでしまってた。


ベランダのある部屋の隣の私の部屋へ辿りついた時、にぶい音が聞こえた。


明らかに、生の者が落ちた時にする“にぶい音”

すぐにベランダへ戻る。いるはずのスクービーの姿はそこに無く、
ベランダから覗き込んだ下に、スクービーの姿があった。
裸足で駆け出しスクービーを拾い上げる。
「とりあえず生きてる!」
すぐさま、部屋へ戻り、最低限の準備をしもって病院へ電話を入れる。
その間、スクービーはベッドの上を普通に歩いており、糞と尿もしていた。


普段通りに見えるスクービーだったが、
あの高さから!アスファルトへ落下し、あんな音がして!
何もないわけがない!!!


車を走らせ病院へ到着。
電話で知らせていたので、キャリーごと、酸素室で預かってもらうことに。
しばらく待って、診察。

先生の所見
・しっかり立っているので、骨折はしていないかも
呼吸の様子が苦しそうなのが気にかかる

※高いところから落下した際、まず呼吸を確認する事が重要とのこと。
 (ウサギは特に、気管が弱いらしい)
 鼻が、大きく開き、吸うタイミングがゆっくりで、
 呼吸のたびに胸も動く、体全体を使って一生懸命呼吸をする。
 そんな様子が見られたら、かなり危険な状態です。
 見た感じ、何もわからなくても、見えない内臓部分損傷の可能性がある。
 絶対に、早急に病院へ行く事。

酸素を十分に与えた上でレントゲン撮影。
(レントゲン撮影もストレスになるので、急を要さない場合は、
 十分に休ませてからの撮影となる。)

レントゲン画像を見る限りは、大きな骨折等は確認されなかった。
しかし、肺の付近に白いモヤがあり、
「もし、これが肺からの出血であれば、厄介だな…」と先生。


肺挫傷(肺からの出血)の説明を受ける。

(人も同じだが、ぶつかった衝撃で、骨に異常はなくとも、内臓が打撃を受ける事がある。
 骨は、硬そうだが、柔軟な点もあり、骨折を免れるケースがある。
 しかし、内臓は、直接ダメージを受ける。)

肺挫傷の場合、肺の手術は行なえない、
できる治療は、止血剤の注射、あと、犬猫の場合は、ショックを和らげるための点滴
ウサギの場合は、ストレスになるので、様子を見て、点滴するか否かを決めると。

止血剤の効果を期待して、酸素室で休憩させる事1時間以上、
再度レントゲンを撮影する。

白いモヤは依然、停滞しており、状況は1度目と変わっていなかった。

(レントゲンでは、空気や純粋な?水分は写りません。
 白いモヤはこの場合血と考えるのが妥当)


この日は、病院も混んでおり、診察時間が終わっても、次々患者が訪れ、
その間ずっと、酸素室のスクービーの側で滞在させてもらう事ができた。

夜の10時を回り、先生が往診へ出かけてる間も、病院で居させてもらった。
11時頃、先生が戻り、今からどうするか、を話合う。

肺からの出血はレントゲンで確認できたが、
腸や尿管の破裂の可能性もあり、エコーで調べるが確認できず。
「…できる限りの事をして欲しい」
「肺以外の箇所なら手術ができるので、お役に立てることもあるんですが…」と、先生。

その時点でできる限りの事とは、
酸素を十二分に与え、肺の動きを最小限にし、出血を少しでも抑えることと、
ショック状態を和らげる点滴
スクービーが少しだが、キャリーに入ってた牧草を食べようとする素振りを見せたことから、
やってみようと点滴は開始した。


「長期戦になる可能性は?」
「肺の場合は、遅くても2,3日中に決着がつくことが多い」


入院患者がいる時は、夜中と朝と様子を見るようにはしているが、
やはり、先生とて人間、預かる命はスクービーだけではない、4,5時間は睡眠を取る。
その間に、点滴の管が撒きついたり、と、事故も絶対無いとは言えない。
それが嫌なら連れて帰るか…。

「…助かるとしたら奇跡ですか?」との私の問いに
「…奇跡とまでは言わないけど、覚悟しておいた方がいい…」と。

今夜、乗り切れるかどうか。

可能性がゼロでは無いのだ。それに賭けよう…。
今のスクービーの状態において、最善の環境がここにある。

預ける事を決意し、
今夜が最後かもしれない…後悔はしたくない事から
何も用意して来なかったので、スクービーの慣れ親しんでる毛布とか
色々取りに帰らせてくれとお願いし、一旦帰宅。

毛布と、(前歯が折れていたので)おやつを小さく砕いて、
牧草を小さくカットしたものと、エリザベスカラーがついていたので
飲み安いようにと器をいくつか用意して再度病院へ。


私がいない間に、尿が出たらしく、尿管破裂の可能性は減ったと。

「絶対に“生きてて”や」スクービーに念を押して、
先生に宜しく宜しくお願いして、病院を後にした。


…話の続きは、次の記事で。
…書き出せばキリが無いのだが、この日の心情は続きを読むで…

あの音が聞こえた時、間違いなくスクービーが落ちたのだと思った。
それでも信じがたく、ベランダへ戻ったが、案の定スクービーの姿はなく、
見下ろした先にいたスクービー。
その光景が、音が、今でも忘れられない。

最初、病院へ向う際、真っ先に頭に浮かんだのは、
「うさぎSUMMITどうしよう…」だった。
たぶん、生きてるスクービーが目に入るからそう思ったのだろう。
でも、そんな事じゃない!
「私は、スクービーを失うかもしれんのやで!」と、すぐ思い直し、
どっちにしろ「どうしよう…」で頭一色だった。

「絶対大丈夫、絶対死ねへん!」絶対、絶対、運転しながら、“絶対”ばかり連呼した。

病院では、側にいて、見守る、祈ることしかできず…。

先生に選択を提案された時、
正直、もう、可能性がゼロなのであれば、連れて帰って看取ろうと思った。

病院へ預ける事を決意した時、既に時間は夜の12時近くになっており、
先生への迷惑も、すごく考えてしまった…。
でも、yuuさんのブログで“うさ”が入院した際の事、読ませてもらってたのが記憶に新しく、
「1度、取りに帰らせて欲しい」と口にする事ができた。
「何が必要か」も、すぐに思いつけた。
(yuuさん“うさ”君ありがとう)

病院へ預けて一旦帰宅する際、
帰ったらする事(持って行くものの準備)を頭で必死に整理した。

家を飛び出して、それきり連絡もしていなかったので、
我が家ではかなり心配して…警察にまで電話してた(- -;)

姉に作業を手伝ってもらいながら、慰められ…

再度病院へ向う際には、何十年ぶりだろう…
「神様お願い!」「奇跡起きて!!!」と、泣きながら喚きまくった。

私が事故を起こしたら、元も子もない。
運転は、急ぎながらも、できる限りの注意を払えた。


「私の過失で、私の不注意で、私のミスで」
その柵は、届く高さにあったのに、何で「まさか」と思ったのか。
もし、もし、亡くなったらどうしよう…
いや、「絶対に死ねへん!!!絶対にスクービーは大丈夫!
絶対に、生きてくれる!!!」

信じる事、祈る事、お願いする事、しかできなかった…。
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頂いたのは1匹だったのに

…我が家へ来てちょうど

1ヶ月のある日、突然出産

生まれた子の中には

毛の生えないウサギが…

★はじめに★

 

「イマドキのうさうさライフ1」
2006.8〜2014.12.22

「イマドキのうさうさライフ2」
2014.12.23〜2017.1.31
 
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HP「世にも不思議なウサギ

生活」を元に描かれた作品

作:いとう今昔

 

彼らがこの世に生まれた

理由があるとすれば…。

 

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Special Thanks

頂きました(・∀・)

漫画『ぼくの友達』

作:いとう今昔

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私は繁殖しません

    

 

単なる宣言バナーです

ただの言いたがりんです

貼りたい方はご自由に。

  ★増やすのやめませんか★

                        

◆メンバー紹介◆

ありす
2004年6月14日生まれ

2005年4月我が家の
里子となり約1ヵ月後
わけわからん出産
パニック状態の私を
支えてくれた
初めてのウサギ

−2009年3月7日
胸水による呼吸困難
との闘病約3ヶ月を
経て亡くなる。
※胸膜由来の
膿胞による胸水
詳しくはコチラ

チョビ
2005年5月23日生まれ

ありすから生まれた
6兄弟の1人
カジカジアピールと
足ダン攻撃が激しい
長年大病なく最後の
1匹の座を勝ち取る
−2015年7月29日
2014年3月末に
悪性リンパ腫を発症、
同年10月からは
老齢性と思われる
寝たきり生活に突入
最後は重度の肺炎にて
だいな
2005年5月23日生まれ

ありすから生まれた
6兄弟の1人
びっくり顔が特徴で
すぐゲージ奥へ逃げる
私の目を伺いながら
悪さする実はツワモノ

−2008年3月1日

急性毛球症(腸閉塞)
にて病院で亡くなる。
詳しい経緯はコチラ

ムスティ
2005年5月23日生まれ

ありすから生まれた
6兄弟の1人
幼少からマイペース
攻撃性がまったくなく
面白いやしキャラ。

−2012年11月18日

前年末より胸腺腫との
仮診断のもと闘病、
7月には下半身脱力
半寝たきり生活開始
10月には胸水発症
呼吸器不全にて亡くなる。
ひめ
2005年5月23日生まれ

ありすから生まれた
6兄弟の1人
友達が勝手呼んでた
名をそのままつける
らしくツンデレだったが
闘病時はベッタリだった

−2012年6月22日

前年末より胸腺腫との
仮診断のもと闘病
ステロイドの副作用が
激しく、著しく低下する
免疫力に立つ瀬なく
誤嚥性肺炎で亡くなる。
スクービー
2005年5月23日生まれ

ありすから生まれた
6兄弟の1人
不秩序な交配による
遺伝子の突然変異にて
無毛で生まれ育つ。
男らしく激しい一面あり。
彼なりの換毛で薄く
産毛に覆われたことも。

−2011年9月6日

長きに渡る胃腸不良の
日々を過ごし、発症した
盲腸便秘(ガス)、治療
の甲斐なく亡くなる。
※患ってきた数々は
記事分類・スクービーで
シャギー
2005年5月23日生まれ

ありすから生まれた
6兄弟の1人
スクービー同様で
無毛で生まれ育つ
やんちゃで危険な
場所にも侵入多々
換毛はなく、毛布も
上手に使いこなす。

−2010年7月31日

長きに渡る胃腸不良の
日々を過ごし…何かが
違った?に気づけず
末端にて亡くなる。
※患ってきた数々は
記事分類・シャギーで
スカイ
2004年(推定)
10月11日生まれ

2008年10月某牧場から
引き取ったよそ者
いじめられたか、鼻、耳
目ぇと男の勲章満載
飼い主大好き甘え上手
な一方で、きちんと
わきまえるおりこうさん

−2013年1月1日

前年9月に腎臓結石
腎不全、11月には
毎日自宅で点滴行うも
改善なく亡くなる。

ニックネーム:ヒトウサ

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