記事:“奇跡”と“生命力の強さ”の続きです。
初めて見るカラのケージ、
初めて過ごす、部屋に1匹いない状態…。
帰宅してから、残されてた6匹のご飯など、世話をして、
とりあえず、準備をして布団へ入る。
カラのケージへ向って話しかける私を、隣のシャギーは不思議な目で眺めていたなぁ…。
6月20日(水)
どっちにしろ病院から連絡があるものだと勘違いしてた私は、
先生が、朝は7時頃様子を見る、と、話してたので、
7時には、家を出れるようにと、早起きし、
ウサギの朝掃除も済ませ、準備万端で、連絡を待った。
…鳴らない電話。
もし、万が一何かあればきっと絶対、連絡があるはずだ。
開院してから連絡をするようになってるのか…
いや、確認でき次第連絡をするだろう…。
っちゅう事は、きっと大丈夫なんや、きっと大丈夫なんや!
色々思考しながら待つ事2時間、9時を過ぎてから病院へ連絡を入れる。
看護師さんの明るい対応に救われ、すぐに先生に繋いでもらい、
「連絡が無いということは、大丈夫だということなんですよ」と教えてもらう(- -;)
既に、レントゲン撮影を済ませ、状況など報告を受ける。
スクービーの姿をこの目で確認するため、病院へ向う。
行く前に、近所のスーパーへ買出しした野菜を、
細かく刻んで、名前を書いた密封袋に入れ持参した。
「スクービー、生きてる…」
野菜を容器に移したり、ペレットおやつ牧草を追加したり、
酸素室を整えて(って、病院の人がしてくれるのでしなくてもいいのだが…)
先生の話を聞く。
朝のレントゲン画像を見せてもらう。
白いモヤが、白い固まりに変化して写っていた。
ウサギには肺が6つあり、その内の1つが破裂して、中の空気が抜けて萎んでる状態、
空気が入って無いので、白い固まりとして写るのだそう。
食欲が出て、元気を取り戻せたら、残りの5つの肺で生活に支障なく生きていけると…。
経過は良好。
まだまだ危険な状態である事は否めないが、
山は越え、昨日よりも、危険度は減ったと。
糞、尿も普通に出てるので、腸や尿管の心配も、まず無いかな、と。
骨折に関しても、レントゲンで確認できないくらい小さなヒビはあるかもしれないが、
支障があるほどの骨折は確認されない。
奥歯も綺麗。
前歯は折れてしまってるが、顔(鼻周り)の腫れも少し落ち着いてきたよう。
ただ、血液検査でわかる、筋肉の損傷は、
計測できるレベルを通り越した状態で変わらず、計測外の数値。
(2000以上…でいくらかはわからず)
しかし、見た感じの様子から、回復しては来ていると。
1時間ほど酸素室の側で居させてもらう。
牧草を食べる姿を確認できる!!!
とりあえず、「また晩来ます」いうて、帰宅、仕事へ向う。
(余談だが…この日、病院前に車を止めるスペースがなく、
少しずれた所に止めていたら…はい。駐禁きられました(。--)ノ
黄色いシールのあの文章の意味が全くわからずしばらく放置してたのですが、
ハガキが来て、罰金納めに行きました(。--)ノ
ま、いいんです、それぐらい。スクービーが生きててくれたんですから。)
6月20日の晩、再度、朝と同じように野菜などを持参で病院へ。
レントゲン撮影を済ませ、話を伺う。
「…朝ねぇ、あの写ってた白い固まりあるでしょ?
あれが、消えてるんですよ…」
( ・◇・)?(・◇・ )
おそらく、一旦破裂したと思われたあの肺に、再び空気が入って機能し始めた…と。
…そんな事あるんですか?
…千切れてどこかへ詰まるとか…???
後者はありえないらしい。
と、いうか、機能し始めたとしか考えられない、と…。
「あんな音がしたのに!あんなけの高さから落ちたのに!?」
「ま、4階から落ちて無傷な猫ちゃんとかもいるんで、
ありえない話でもないのですが…」と。
今夜には、点滴も取る予定だと、ここで、早くも、退院を提案されるが、
どう考えても、最善の環境では無い我が家。
スクービーは、食欲も出てきたので、
点滴が取れれば、余計なストレスがまた1つ無くなるので、
ここに居ても、もっと食べるようになってくるだろう。
大事を取って、もう1晩預ける事にする。
この日は、比較的病院も空いており、8時過ぎには、
皆さん、私待ち…みたいな(温かい)空気に…
「あ、今日は、もうお終いですね(^-^;) では、後よろしくお願いいたしますm(_ _)m」と、
深々頭を下げて、病院を後にする。
6月21日(木)
この日の朝も、昨日同等に病院へ。
点滴は予定通り外されており、酸素室の入り口ドアも、
ガラス戸の密室状態から、柵の扉に変更されていた。
そして、やっと、やっと、こちらへ来る愛想ができるようになっていた。
看護師さんも、だいぶ慣れてきて、
撫でさせてくれたり、寄ってきたり、と様子を教えてくれた。
スクービーの表情が明らかに違うのは、一目瞭然だった。
呼吸の様子も、だいぶ落ち着いており、もう、大きな心配は無さそう。
とりあえず、仕事へ向うので、
晩(その日は休診(最近木曜午後の診察も行なわれるようになりました)だったが)
先生に時間を指定させて頂いて、その時の様子を見て、連れて帰るかどうか決めます。
と、言うたのだが…
晩、病院へ到着すると、既にスクービーはキャリーへ移り、
荷物も一式まとめられてて…
“連れて帰れ”といわんばかり?! (;^□^)あはは…
ま、当人を見ると、普通に元気な様子で、
私の心配も消え、「連れて帰ろう」と素直に思えました。
ただ、筋肉の損傷は変わらずまだひどい状態なので、
「絶対安静」と。(筋肉の損傷とは、人間で言う打撲とか…って感じでしょうか)
最後に先生がスクービーを見て、
「“奇跡” と、 “生命力の強さ”」と、言ったのがすごく印象的でした。
医者の口から“奇跡”と言う言葉が出たのですから…。
私もまた、初めて、「神様はいる」 そう思いました。
今まで、自他共に認める「ツイてない人生」 だったけど、
私の“ウサギ人生”においては、最高に“ツイてる”のではないか?!そう思えた。
打ち所が悪ければ、即死でした。
判断を誤れば、死んでいたかもしれない。
肺からの出血が止まらなければ、病院が休診の曜日だったら…
怖い想像はキリがない。
本当に、奇跡だったんだな、と、そう思います。
こんな経緯があって、
“うさぎSUMMIT”で設置したスクービーのアルバムの最後には、
『彼に起こった“奇跡”と、“生命力の強さ”に救われた事がありました。
生き延びてくれたスクービーとの1日1日を、
大切に過ごしていこうと、改めて思いました。 ありがとう、スクービー。』
と、コメントしたのであります。
写真は退院後のスクービーでした。
わかりづらいですが、細かな傷で少し汚れたように写ってます。
(別なショットのを…。もちろん室内撮影です)
ちょっと長くなりますが…
またまた、キリの無い心情、
おそらく書いても書いても、書き忘れてる事がたくさんありそうな気持ちなど、
次の記事で書かせてください。…書き残す、自分のために…。
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